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サルでもわかる Discord Botの作り方⑤ ~メッセージに反応するBot~

テクノロジー
この記事は約8分で読めます。

こんにちは!今日は、サルでもわかる Discord Botの作り方のパート⑤です。今回は、Discordサーバーのテキストチャンネルに特定の文字が含まれるメッセージが送信されたらBotが反応するBotを作っていこうと思います。

まだ、パート1・2・3・4を見ていない場合は先に1・2・3・4を見ることをオススメします!

サルでもわかる Discord Botの作り方

サルでもわかる Discord Botの作り方をゼロから説明していくシリーズです。

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どのようなBotになるのか

まず最初に、今回作るメッセージに反応するBotがどのようなものか先に説明しておきます。

ユーザーが送信したメッセージに特定の文字が含まれていたら、Botがメッセージを送信するというBotになります。

Discord Developer Portalでメッセージインテントを有効にする

まずインテントを設定していきます。「前回のパート④で有効にしたよ。」とと思う方もいるかもしれませんが、前回はサーバーメンバーインテントという種類のインテントを有効にしただけです。

今回は、メッセージの読み取りインテントが必要ですので、そちらを有効化します。

以前と同様に、Discord Developer PortalからBotタブを開きます。

Discord Developer Portal — API Docs for Bots and Developers
Integrate your service with Discord — whether it's a bot or a game or whatever your wildest imagination can come up with...

そして、”Privileged Gateway Intents“の中にある“MESSAGE CONTENT INTENT”にチェックを入れます。

チェックが入れれたら、いつも通りに「Save Changes」を押して保存します。
これで、Discordでのインテントの有効化は完了です。

コードを書いていく

では、さっそくコードを書いていきます。ファイルは以前と同様で問題ありません。

前回のパート④では、サーバーに参加すると通知するBotでした。今回のコードでは、そちらのコードは取り扱いません。

今回使うコード全体は以下になります。コピーしてペーストしてもいいですし、練習がてら入力するのもいいでしょう。

const { Client, Events, GatewayIntentBits } = require('discord.js');

const client = new Client({ intents: [GatewayIntentBits.Guilds, GatewayIntentBits.GuildMembers, GatewayIntentBits.MessageContent, GatewayIntentBits.GuildMessages] });

client.once(Events.ClientReady, c => {
	console.log(`Ready! (${c.user.tag})`); // 起動した時に"Ready!"とBotの名前をコンソールに出力する
});

client.on(Events.MessageCreate, message => {
    if (message.author.bot) return; // Botには反応しないようにする
    if (message.guild.id !== "利用するサーバーId") return; // 指定のサーバー以外では動作しないようにする
    if (message.content.includes("Discord")) {
        message.channel.send("こんにちは!Discord Botです。");
    }
});

client.login("前回メモしたToken");

※利用するサーバーId、前回メモしたTokenについては各自で書き換えをしてください

以前作ったBotと合体する場合

また、以前作ったサーバーに参加したらメッセージを送信するBotと合体させる場合は、インテントと以前作ったguildMemberAddイベントの下に今回のMessageCreateイベントを追加するだけです。

const { Client, Events, GatewayIntentBits } = require('discord.js');

const client = new Client({ intents: [GatewayIntentBits.Guilds, GatewayIntentBits.GuildMembers, GatewayIntentBits.MessageContent, GatewayIntentBits.GuildMessages] });

client.once(Events.ClientReady, c => {
	console.log(`Ready! (${c.user.tag})`); // 起動した時に"Ready!"とBotの名前をコンソールに出力する
});

client.on(Events.guildMemberAdd, member => {
    if (member.guild.id !== "利用するサーバーId") return; // 指定のサーバー以外では動作しないようにする
    member.guild.channels.cache.get("送信するチャンネルId").send(`${member.user}が参加しました!`);
});

client.on(Events.MessageCreate, message => {
    if (message.author.bot) return; // Botには反応しないようにする
    if (message.guild.id !== "利用するサーバーId") return; // 指定のサーバー以外では動作しないようにする
    if (message.content.includes("Discord")) {
        message.channel.send("こんにちは!Discord Botです。");
    }
});

client.login("前回メモしたToken");

実際に動かしてみよう

では、動かしてみます。動かし方は前回の記事を見てください。

Botを起動させると、コンソールにReady! ([Botの名前]) と出てきたら正常に起動ができています。
試しにDiscord と送信してみます。正しく動作すれば、Botからメッセージが返されます。

コードの解説

では、コードの解説を簡単に行っていきます。
1行目~8行目と17行目は以前と同様ですので、省略します。

9行目~15行目は、以下のようになっています。

まず、メッセージが送信された際にはMessageCreateイベント発火します。

client.on(Events.MessageCreate, message => {
    if (message.author.bot) return; // Botには反応しないようにする
    if (message.guild.id !== "利用するサーバーId") return; // 指定のサーバー以外では動作しないようにする
    if (message.content.includes("Discord")) {
        message.channel.send("こんにちは!Discord Botです。");
    }
});

まず最初にコメントにあるようにBotを反応しないようにしています

if (message.author.bot) return; // Botには反応しないようにする

反応しないようにしている理由は、無限ループを防ぐためです。もし、この1行がなかった場合は、Botが送ったメッセージに反応してイベントが発火し送信するというループが発生します。

そのためifでBotかどうかを判断してBotであれば無視するという処理を追加する必要があります。

次にサーバーの判断です。こちらの処理は正直あってもなくてもどちらでもいいです。
一つのサーバーでのみ動かしたい場合は、こちらを入れておいて問題ないと思います。逆に、導入サーバーすべてで動作させたい場合は、こちらの判断を消す必要があります。

if (message.guild.id !== "利用するサーバーId") return; // 指定のサーバー以外では動作しないようにする

次にメッセージが含まれているかを判断するコードです。JavaScriptには、文字列に特定の文字が含まれているかを判断する際にincludesメソッドを利用します。

if (message.content.includes("Discord"))

今回は、”Discord“という文字列が含まれているかを判断したいので上記のようなコードになりました。
別に”Discord“という文字列が完全一致でのみ反応するとしたい場合は以下のようなコードにすれば動作させることができます。

if (message.content === "Discord")

次にメッセージを送信するコードです。こちらは、メッセージを送信したチャンネルにメッセージを送信するというコードになります。sendメソッドを利用しています。

message.channel.send("こんにちは!Discord Botです。");

これとは別に、送信されたメッセージに返信するというメソッドもあります。それは、replyメソッドです。
以下のようなコードに変更すると、画像のようにメッセージに返信する形でBotがメッセージを送信します。

message.reply("こんにちは!Discord Botです。これは、replyメソッドを利用した場合です。");

最後に

これでメッセージに特定のワードが含まれていた場合に、反応するBotが作ることが出来るようになりました。

次のパートでは、簡単なコマンドを作ってじゃけんBotを作ります。次回から内容がやや難しくなります。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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コメント

  1. ①回から見させていただきました。数あるBotの作り方でも一番わかりやすかったです
    無事`’の違いを乗り越えて動作させることに成功しました。

    第4回で新規メンバーに対して
    client.on(“guildMemberAdd”, member => {
    と記述していたと思うのですが、今回から
    client.on(Events.guildMemberAdd, member => {
    と”を除去しEventsで記述したことに機能的違いなどはあるのでしょうか?

    第6回の記事も楽しみにさせて頂きます

    • そう言っていただけて嬉しい限りです。
      成功して良かったです。

      機能面に違いはありません。Events.guildMemberAddとした方がもしDiscord側がguildMemberAddというイベント名を変更した際に対応できる可能性があるため一応変更しています。

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